不登校・ひきこもり|甘える必要性と意味
大宮で不登校・ひきこもりの心理カウンセリングをしております、
田村メンタルヘルスケア代表の田村です。
基本的に不登校やひきこもりのお子さんは、親御さん(育ての親)に甘えきれていない場合が少なくありません。これは親御さんの愛情がないということではありません。
例えば本人が小さい頃、お母さんが両親の介護をしていたり、お父さんや兄弟姉妹の病気などで看病に追われていた場合などは不登校やひきこもりになるような人は繊細な子が多いのでお母さんに気をつかって自分を抑え、言いたいことを言わなかったり、甘えたくても甘えられないことが多いわけです。
これは環境の問題なので仕方ないですよね。
でも、この頃は本来まだ甘えるのが仕事のような年令です。
たっぷり甘えることによって“他者から自分が大切にされたい”という気持ちが満たされるのです。
よって不登校やひきこもりの人は多くの場合大きくなっていても甘える必要があります。
しかし、よく勘違いをされる場合があります。
「そんなに甘えたらダメな大人になってしまうのでは?」というようなことです。
そんなことはありません。人はまず自分が大切にされたいという欲求があります。
それが満たされるから安心して今度は自分の方に目がいくのです。
よくいう向上心ということです。
また甘えるというのは何かを買ってあげたりするということだけではありません。
本来、言いたいことや自分の本当の気持ちをハッキリ言えずに我慢しているから心が折れるのです。
お子さん側からするとまずは親御さんに自分の気持ちを安心して話せるようになる必要があります。それによって自分のしたいことがわかって自分でそれに取り組むことができるのです。
要は自立心が育つということです。
解決するにはこの自立心が必要だからです。
親御さん側からするとお子さんの言いたいことや気持ちを何を言っても否定せず受け止めるということに他なりません。
それによって黙っていてもわがままな子にはなりません。
親御さんがわかってくれると思えると安心して自分で自分のことが考えられるようになりますし、分別のある子になります。
特に長期の不登校やひきこもりの子を抱える親御さんはもう一度、認識を新たにされたほうが望ましいと思います。
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