不登校やひきこもりのお子さんに必要な心の欲求について
大宮で不登校・ひきこもりの心理カウンセリングをしています、田村メンタルヘルスケア代表の田村です。
まず子どもは、当たり前かもしれませんが、“他者から自分が大切にされたい”という欲求が
心のベース部分にあります。
この他者というのは親御さんであったり、育ての親、学校の先生であったりするわけです。
この欲求は、他者(親御さん)から認められたい、優しくされたい、受け入れられたい等で
小学校の低、中学年くらいまでに満たしてあげるのが好ましいのです。
これが満たされると自立心が養われますが、満たされないと依存心が膨らんでしまいます。
しかし、仮にこの欲求が満たされていない場合でも後からこれを満たしてあげることが、可能であり、またその後の成長を考えると
この欲求を満たしてあげることが望ましいです。
この欲求は良くない欲求だとおっしゃる方もいますが、そんなことはなく必要な欲求です。
満たされていない場合は、親御さんの愛情がなかったとか大切にされなかったからというわけではありません。
お子さん自身がどう感じるかということが、重要なのです。
その証拠に同じ育て方をしても普通に学校に行っている子もいれば、不登校やひきこもりになってしまうお子さんもいます。
お子さんの気質も大きく影響するのです。例えばこだわりが強いお子さんの場合は、親御さんに無自覚で“もっともっと愛して”と要求します。
要はなかなか満足しないのです。
そしてまた、愛情はたっぷりあるのですが、
“もう寝なさい”
“早く勉強しなさい” 等の言う通りにしなさいという接し方、
過剰なアドバイス等、過干渉や過保護といった条件付き愛情で
接していた場合も心の欲求が満たされることはありません。
不登校やひきこもりのお子さんは、この欲求が極端に満たされていない傾向にあります。
まずは、この欲求を満たさないと不登校やひきこもりのお子さんは、自分で自分を成長させたいという気持ちにはならないのです。
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