不登校やひきこもりのお子さんが甘えてくるのは?
大宮で不登校・ひきこもりの心理カウンセリングをしています、田村メンタルヘルスケア代表の田村です。
お子さんが、不登校やひきこもりになると親御さんに甘えてくることが、増える傾向にあります。
いろいろなパターンがありますが、多いのは、ずっとお母さんから離れなかったり、しゃべりっぱなしだったり、一緒に寝たがったり等です。
しかしながら、これらは大変喜ばしいことです。
以前、これをご存知ないお母さんが、びっくりして“うちの息子中3なのに一緒に寝たいと言うのですけど大丈夫ですか?”と連絡してきたこともありました。
しかし、ご安心ください。
不登校やひきこもりのお子さんが甘えてくるのは、良い方向にいっているのです。
今まで甘えられずに我慢していたお子さんが、親御さんに気持ちを許し甘えられるようになることは、解決に向かうにはあった方が良いことですし、そこに年齢や性別は関係ありません。
場合によっては、赤ちゃんのようになってしまうこともあります。
赤ちゃんことばを使ったり、態度が赤ちゃんのようになってしまうのです。
しかし、“幼児がえり”するのはいいことです
病気が治る時の好転反応と同じです。
それがずっと続くわけでなく、一時的なものなので思う存分甘えさせてあげて下さい。
やはり“信頼”と“安心感”がなければそうならないはずです。
子供の心の欲求のベースの部分である“他者から自分が大切にされたい、愛されたい”が
充分満たされていなかったので(親御さんの愛情がないということではありません)それを満たそうとしているのです。
不登校やひきこもりのお子さんの場合このベースの部分が満たされないと次に進めません。
そこが満たされて初めて“自分で自分を変えていきたい”というステージに進めるのです。
なぜ今頃甘えてくるかというと、よくあるのが、本人が小さい時、兄弟やお父さんが病気がちだったり、祖父母の介護が忙しかったりでお母さんの手がかかったため、甘えたい時に甘えられず我慢していたとか、本人の持って生まれた気質から遠慮して甘えられなかったというようなことです。もしくは、親御さんの愛情があるのですが、厳しく甘えられるような状況ではなかったというような場合もあります。
しかし、どのような理由があろうが、今現在、甘えてくるお子さんを充分甘えさせてあげてください。
マッサージをしてあげたり、一緒にお風呂に入り背中を洗ってあげる等のスキンシップも
お子さんにとっては大変よいことです。(中には体に触られるのが苦手なおこさんもいますが)
甘えさせてあげることを続けていくことにより、おこさんに徐々に変化がみられるはずです。
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