不登校・ひきこもり|お子さんの兄弟姉妹のケアについて
大宮で不登校・ひきこもりの心理カウンセリングをしております、
田村メンタルヘルスケア代表の田村です。
不登校やひきこもりの人の兄弟姉妹の問題とケアについてです。
これに関してはいろいろなケースが考えられますが今回はよくあるケースについてです。
一人が不登校やひきこもりで、その兄弟姉妹が普通に学校に通えている場合です。
この場合でも不登校やひきこもりのお子さんがお兄さんやお姉さんのときは、その下の弟や妹は大変不安になることが多いです。
そして本来なら弟や妹が親御さんに甘えたい年齢である場合は特にケアが必要になってきます。
なぜなら親御さんが不登校やひきこもりのお子さんに対しどうしても時間や関心が増すからです。これは当たり前のことなので仕方ありません。
しかし、弟や妹もやはり親御さんの不安な気持ちを察し自らも情緒不安定になるケースも少なくありません。また自らも親御さんの愛情を求めぴったりくっついて離れなかったり、やたらわがままを言うようになったり、親御さんを困らせるような発言や行動をすることが多くなる傾向があります。
場合によっては体の調子が悪くなったりします。
これらの多くは親御さんの気を引いているのですが、これらも仕方のない行動ととることができます。
しかし大切なことはこのような行動に現れるのは親御さんにとっては大変ですが逆にいいことではないかと思います。
と言いますのはもっと大変なのは甘えたいのに我慢してしまうことです。
その時は親御さんに対して迷惑をかけまいとして甘えたいのを無意識、意識的にかかわらず我慢するのですが兄や姉の問題が解決した後や年月がたってから満たされなかった想いが不登校やうつ病、身体症状、過食や肥満等のいろいろな形に出ることが少なくありません。
これらは喜ばしいことではありませんが脅かすつもりで記しているわけではありません。
こういったことになって欲しくないのです。
よってまずは
1、 ちゃんとした場所と時間をとってお子さんに兄や姉の状況を伝える。そしてお子さんに姉や兄同様、心から愛していること、いてくれるだけでありがたいと思っていることをしっかりと気持ちを込めて伝える。だから我慢しないで言いたいことがあったら何でも言ってねと言ってあげることが大切です。
2、 そして兄や姉同様、話はできるだけ傾聴し、共感してあげる。
何を言っても受け止めてあげることです。
この二つをやるだけでも多くの場合、変化が見られるはずです。
その他にも細かいことはありますがまずはこの二つを確実にやってみてください。
彼らの愛情の欲求に応えてあげることが何よりも大切です。
完璧にやろうと思わずできる限りやってみてくださいね。
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