不登校・ひきこもり|お子さんのカウンセリングについて
大宮で不登校・ひきこもりの心理カウンセリングをしております、
田村メンタルヘルスケア代表の田村です。
前回はカウンセリング全般について
記しましたが今回はお子さんの
カウンセリングについてです。
まず小学校低中学年くらいまでの
お子さんであれば
“他者から自分が大切にされたい”と
いう心の欲求を満たすことが
必要となってくるのでリスニング
スキルによる傾聴、共感的繰り返しと
いったことがメインで解決することが
ほとんどです。
これは親御さんが正しい接し方を
身につけお子さんに対して継続して
やっていくことです。
勿論、親御さんも自分の意見や気持ちを
伝えることが必要ですのでできる限り
“私”表現で伝えてあげてください。
次に小学校高学年や中学生以降になると
“自分で自分を信じたい、成長させたい
大切にしたい”という心の欲求が強くなり
自分に目が向くようになるため
深い罪悪感を持ってしまったり
自己嫌悪に陥ったりして複雑化して
きます。
こういった場合は顕在意識、潜在意識
共に扱います。
(これらについては前回説明していますの
でご参照下さい)
勿論お子さんにあった療法を使い
技法も人によって異なります。
下記はひとつの例として記します。
まずは話をじっくり聴くことにより
本人の思いの中から強い気持ちや感情に
気づいて頂きます。
それによって本当はどうしたいかと
いった本人の無自覚な要求に気づいて
もらったりします。
無自覚だったことがわかるだけでも
違います。
それによってこれからどうしていったら
いいかということも見えてきます。
また現在のストレスとそれに対する
考え方や行動が悪循環になっている
ことを認識してもらう場合もあります。
やはり無自覚であるからです。
そして多くの場合、悪循環の元に
なっているトラウマを癒やしたりも
します。
やはりいじめや体罰などはきっかけで
あり、本当の原因は幼少期の
トラウマであることがほとんどです。
ただ言っておきますがこれらは
誰のせいでもありません。
仕方がないことなのです。
まして親御さんの愛情不足といった
問題ではありません。
小さい頃の日常生活で起きた
ちょっとしたことがほとんどです。
例えばお子さんが幼稚園のころ
お母さんとデパートに買い物に
行ったとします。
その時たまたまお子さんが
デパートの中で迷子になって
しまったとします。
お子さんは1人では生きていけないで
その時に見捨てられる恐怖、パニック
命の危険などを感じそれがトラウマに
なってしまったりするわけです。
こうったことは誰が悪いわけでも
ないわけです。
仕方がないことです。
本人はもう忘れていることなのですが
潜在意識の中でその恐怖感が残っていて
ふとしたことでフラッシュバックして
くるのです。
その恐怖感によってとりたいと
思っている行動がとれなくなるのです。
これらはインナーチャイルドの癒しや
催眠療法、イメージ療法などにより
深い癒しがもたらされます。
それによって今まで悪循環の元と
なっていた例えば
“自分の気持ちをはっきり伝えられない”
“自分で自分のことを決められない”
“自分が頑張りすぎてしまう”
“自分が我慢し過ぎてしまう”
“すぐ自分を責めてしまう”
といった行動パターン、心理パターンが
改善され自分で考え、そして行動できる
ようになっていけるのです。
そして少しずつ成功体験を
積み重ねることができるようになり
自信がついていきます。
そして自己肯定感がアップし
しいては自尊心を取り戻すことが
できます。
カウンセリングはトラウマを癒すこと
だけではありません。
自分の性格(持って生まれた気質)も
理解してもらうことにより
セルフケアができ、うまく付き合って
いくことができます。
また、学校や社会で大切なしっかりと
話を聴いて、しっかりと自分の気持ちや
意見を伝えることができるという
ソーシャルスキルも練習します。
これらによって復学や社会復帰しても
心が折れにくい自分になっていくことが
できます。
また不登校やひきこもりのお子さんで
うつや摂食障害、不安障害、依存症等を
抱えている場合も少なくありません。
また服薬しているお子さんも少なく
ありませんが、カウンセリングとの併用を
お勧めします。
また20代~40代のひきこもりの方は
大変繊細で複雑化している傾向が
あります。
またうつや社会不安障害等を抱えている
ケースも少なくありません。
多少時間はかかりますが、少しずつ
絡んだ心の糸をほぐしていくしか
ありません。
対人関係療法、インナーチャイルドの
癒し、催眠療法、認知行動療法
イメージ療法等を用いて対応して
いきます。
不登校やひきこもりのお子さんには
親御さんの接し方が最重要なのは
言うまでもありません。
しかし、小さいころ登校しぶりを
していたお子さんが中学や高校で
不登校になるケースは少なく
ありません。
また不登校になったことのある
お子さんが社会に出てから
ひきこもりになることも同様です。
よって可能であるなら、この機会に
根本的解決されることをお勧めします。
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