不登校・ひきこもりブログ

不登校・ひきこもりに関するお役立ち情報を日々お届けしていきます。

大宮で不登校・ひきこもりの心理カウンセリングをしております、
田村メンタルヘルスケア代表の田村です。

あるお母さんがひきこもりのお子さんに

対して対応がうまくできるようになり

家の手伝いをよくしてくれるように

なったとのことです。

 

素晴らしいことです。

 

しかし、会話が続かないことが多い

とのことです。

内容を聴いてみると

“何か美味しいもの食べたいなー”

“何がいい?”

“......”

というような会話です。

これは一見すると問題がないように

みえますよね。

 

確かに会話をしてくれなかった

お子さんが話をしてくれたのですから

話してくれるだけでもありがたいし

良しとしたいところです。

 

また“美味しいもの食べたいなー”

などと言われたらつい嬉しくなって

何でも作ってあげたくなり“何がいい?”

と聞きたくなるのはお母さんの気持ちと

しては当然ですよね。

 

しかしながら、やはりここは“共感”が

必要なんです。

 

“美味しいもの食べたいんだねぇ”

という一言です。

 

その一言でお子さんは美味しいもの

食べたいという気持ちをわかって

もらえて嬉しくなります。

 

そして、できることならその後も

“何がいい?”ではなく

“どんなものがいいの?”

“どういうものが食べたいの?”

といった開いた質問が必要です。

 

それによってお子さんは自由に答える

ことができます。

例えば“美味しいものが食べたい”と

お子さんは考えてるわけですが

何かは決まってないとします。

 

その時“何がいい?”では会話は

終わってしまいます。

 

しかし開いた質問にすれば

“何か温かいものがいいな”とか

“ボリュームがあって美味しいものが

いいな”

“洋風のものがいい”

 

などと自由に答えることができる

わけです。

 

これらは親御さんの常日頃からの意識が

必要です。

 

親御さんが自分で出来ていると思って

いらっしゃる方の会話をチェックすると

ちょっと違うなという方も多いです。

 

しかし、時間と共に大変上達する方が

多いです。

 

細かいかもしれませんがこの例の

ような会話の積み重ねで大きな差が

出てきます。

 

このように共感、開いた質問を

したからといっても会話が続かない

ことも少なくありません。

 

しかし、常日頃からコツコツやり続ける

ことが重要です。

 

勿論、全く会話ができないという状態の

方もいらっしゃるとは思いますが、そういう

場合でも常に意識しておくことが重要です。

 

ある日突然ワンチャンスがくるわけ

ですから。

 

また仮にお子さんからの会話が

なかったとしてもこちらからは

食事を持っていくときに声をかける

ことはできるわけです。

 

このお母さんも日頃は共感はしていた

のですが、ばらつきがあったようです。

 

その後このお母さんは意識して

努力したところ会話が少しずつ

続くようになってきたとのことです。

 

もう一度自分の会話の内容を振り返って

みることをお勧めします。

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