不登校・ひきこもり|相手に対する役割期待のずれ
大宮で不登校・ひきこもりの心理カウンセリングをしております、
田村メンタルヘルスケア代表の田村です。
私たちはいかなる対人関係においてもお互いが、相手に対して何らかの役割を期待しているものです。
しかし、相手に期待していることと、相手が期待されていると思っていることがズレている場合があります。
そして、それが病気につながるほど問題になることもあります。
うつ病や摂食障害等のクライアントには、これが多くみられます。
それもメンタルヘルスに大きな影響を与える重要な他者(親、配偶者、恋人)との関係で。
たとえば子育てで、妻が夫に家事、育児をしてくれることを期待していたとします。
しかし、夫は家事はやっても育児は妻の責任だと思っていたとします。
そのような場合、妻が子供についての悩みを夫に話しても、夫は“仕事が忙しいし、家事もやっているんだ。
そんなことくらい自分で解決してくれよ”と怒りが出てきて不満がたまります。
妻もそういう夫に対して不満がたまっていきます。
そしてある日、子供の問題が大きくなった時に
“お前に任せてるんだから自分でやってくれよ!!”
“あなたにも責任があるでしょ!”となってズレが表面化するわけです。
しかし、これがお互いに問題としてしっかり話し合われているのなら問題はありませんが
お互いのズレに気づいていなかったり“どうせ言ってもムダだ”といった理由で
話し合いの場を持たない場合が多いわけです。
要は、(重要な)他者との不和は“相手に対する役割期待のズレ”ととらえることができるとともに
“コミュニケーションのなさ”にあります。
しかし、役割期待のズレがあってもコミュニケーションが、しっかりととれていれば問題ないことが多いのですが、
コミュニケーションがとれていないと役割期待のズレが少なくても不和が大きくなったりします。
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