不登校・ひきこもり|リスニングスキルのポイント 2
大宮で不登校・ひきこもりの心理カウンセリングをしております、
田村メンタルヘルスケア代表の田村です。
今回は後編です。
話を聴いていてよくあるのが、話を
聴いている途中に意見やアドバイスを
言いたくなってしまうというものです。
お子さんは自己嫌悪に陥ったり、これから
先どうなってしまうんだろうといった
不安で散々悩んできたり考え尽くして
います。
そういう状態でアドバイスや意見を
言ったとしても“やっぱり自分のことなんて
わかってくれないんだ”となって
しまいます。
どうしてもアドバイスしたいときは
話を傾聴し、共感的繰り返しをした後に
話してみて下さい。
それとよくあるのが話を聴いて自分の
考えと違ったときに納得できず、共感
できないというものです。
実はこれが大変重要なポイントなんです。
自分の考えや過去の体験と一致するとき
に“そうそう”とか“それわかるわ”と
なるのは同感です。
同感されるのも大変嬉しいものです。
しかしリスニングの際には
相手の世界で話を聴くことです。
相手の話が自分に興味がなくても
また同感できないことでも受け入れる
受けとめるのが共感です。
相手の話を聴いて、相手の話を相手の語調や
口調で繰り返すことにより自分の中で
相手と同じイメージがわくはずです。
それが相手にとってはわかってもらえたと
感じて嬉しく感じ、自分が本当は
どうしたいのかに気づき自分で自分の
問題を解決できるようになるわけです。
もし同感できなくて何か言いたい場合は
しっかり話を聴いて共感したあとに
「私は~と思う」というように自分の
気持ちを伝えてあげて下さい。
それならば受け入れてくれると思います。
好ましくない例
子供「△△(弟)のやつ、人のゲーム勝手に
使って頭にきた。ひっぱたいてやる!」
母親「何言ってるの!兄貴なんだから
そのぐらい許してあげなさい!」
子供「やだね。絶対許さないよ!」
好ましい例
子供「△△(弟)のやつ、人のゲーム勝手に
使って頭にきた。ひっぱたいてやる!」
母親「△△がゲーム勝手に使って頭に
きて 、ひっぱたいてやりたいんだね!
でもお母さん、そんなことしたら
悲しいよ」
子供「.....」
このリスニングスキルは経験を積んでいく
しかありません。
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