不登校・ひきこもり|気持ちを聴き共感するとなぜ元気になるのか
大宮で不登校・ひきこもりの心理カウンセリングをしております、
田村メンタルヘルスケア代表の田村です。
母「○○、元気がないようだけど、どうしたの?」
子「疲れてんだよ!」
母「疲れてんだね~」
子「...」「足が遅いから運動会のリレーが嫌だなぁ~」
母「そうかぁ~リレーが嫌なんだね~」「でも応援するからね」
子(嬉しそう)
これはお母さんが不登校のお子さんの弟さんとされた会話ですが、この中にお子さんが元気になるポイントがいくつか隠れています。
結論から言うと
1、気持ちをわかってあげること(共感)が本人の心を開き、それによって本人もわかっていなかった自分の問題に気づき、手伝わなくとも自分で解決できるということ。
2、それが最も重要でそれの積み重ねが人を元気にするということ。
3、よって親御さんがしっかりと好ましい接し方ができるようにする必要があるということ。
他にもこの会話からはポイントが沢山ありますがいろいろ書くとわからなくなってしまうので
今回は上記のポイントだけに絞って解説しますね。
まずはお母さんが「疲れてんだね~」と言って共感したあとに本人が「足が遅いから運動会のリレーが嫌だなぁ~」と言っていますね。
これはもしお母さんが「気合が足りないんじゃない」「最近寝るのが遅いからね」等で返していたら本人は何も気づかず「うるさいなー」とか「...」で終わってしまうでしょう。
しっかりと本人の気持ちに共感したことにより、本人が嬉しく、安心して本人の右脳が働くわけです。そして右脳が働くことにより気持ちや感情の奥にある潜在意識の中の本人の本当の気持ちに自分自身で気づいたわけです。
要は本人もまさか疲れていた原因が“運動会のリレーが嫌だ”ということにあるとは思っていなかったでしょう。
子供が“疲れている”というと普通は睡眠不足、運動のしすぎ、勉強のしすぎ等と勝手な思い込みが先立ってしまいますよね。
しかし、話をしっかりと傾聴する、共感することによって本人もわかっていない本人の問題に気づくことができるということをこの会話からわかってもらえると思います。
元気がないから励ましたり、アドバイスしたりしてもあまり効果がないということもおわかり頂けるでしょう。
またこのような会話を常に続けていくと本人が安心して自分の問題に気づき、自分でどうしていったらいいかがわかり自分で解決し独立心が育ちます。
またそれにより親御さんとの信頼関係ができあがります。
そしてどんどん元気になっていきます。
そのためにはこのような会話を継続していくことが重要です。
そしてもっと重要なのはこのような会話を継続していくためにしっかりとスキルを身につけるということです。しっかりと身につけるためにはそれなりの時間と努力が必要です。
独学は自分のクセがわからないのであまりおすすめできません。
継続的に努力をされれば確実に身につきますのでぜひトライしてみてください。。
解決のためには、不登校やひきこもりのお子さんを抱える親御さんはまずは好ましい接し方をしっかりと身につけた方がいいですね。
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