不登校・ひきこもり|“完璧主義”タイプを理解する
大宮で不登校・ひきこもりの心理カウンセリングをしております、
田村メンタルヘルスケア代表の田村です。
不登校やひきこもりのお子さんに
“心配性”と共に多いのが“完璧主義”です。
このタイプのお子さんは大変真面目です。
大変誠実で責任感も強く、任されたことには
全力を尽くす傾向があります。
そして、何事もやり始めたら完全を求める
傾向があります。
大変正義感も強く困っている人や
苦しんでいる人などを見過ごすことが
できません。
よって不登校やひきこもりのお子さんでクラスの
いじめられていたお子さんを助けたら、
自分がいじめられたというお子さんもいます。
この気質は上記のような大変
素晴らしい面が多いのですが
完璧を求めるため、なかなか満足感
が得られないという傾向があります。
また、自分だけならともかく
友達、先生、親、兄弟等にも完璧や同じ考え等を求め
自分と周囲を苦しめる傾向があります。
この気質の自分や他人に求めるものは
場合によっては、
この気質のない人の150%、200%に
相当する場合もあります。
しかし、本人はそれに気づいておらず
自分が普通だと思っている場合も
少なくありません。
よって、まずはそれに気づくだけでも意味があります。
またわかってほしいという気持ちが
強いため、自分にも周りにも、もっともっとと
求め続けてしまう傾向があります。
しかし、周りはそこまで期待に応えられないので
それによって本人はストレスが増進してしまいます。
この気質のお子さんは小さいころ
親御さんが愛を注いでいても
なかなか満足出来ず
“もっと愛して もっと愛して”と
求め続け
“自分は愛されていないのでは?”
という愛に対する飢餓感から
心の傷を作りやすいわけです。
また友人や先生などにも
“完璧を求めてしまう”傾向がありますが
お子さんの完璧な期待に沿うことは
難しいため“対人関係のトラブル”を
作りやすく結果、心の傷を作りやすく
なってしまう傾向があります。
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