不登校・ひきこもりブログ

不登校・ひきこもりに関するお役立ち情報を日々お届けしていきます。

大宮で不登校・ひきこもりの心理カウンセリングをしております、
田村メンタルヘルスケア代表の田村です。

対人関係療法は現在の重要他者との

対 人関係に焦点を当てて対人関係上の

やりとりや起こった出来事と本人の

感情や症状などを関連づけしていく

療法です。

 

“対人関係” “現在” “重要他者”と

焦点を絞り込むことによって短期間で

終えることができるという特徴が

あります。

 

解決する際は次の4つの問題領域から

1つか2つを選んでそこに焦点を当てて

解決していきます。

“悲哀”

“対人関係上の役割をめぐ不和”

“役割の変化”

“対人関係の欠如”

といった4つです。

 

社会不安障害の場合、“役割の変化”

“対人関係上の役割をめぐる不和”が

メインであるためこの2つについて

説明させて頂きます。

 

今回は役割の変化についてです。

 

人は社会生活の中でいろいろな役割を

担っています。

 

例えば会社員、学生、妻などです。

しかし、人生には今までとは異なる

役割になることが幾度となくあります。

 

会社員であれば異動、退職、転職など

学生であれば入学、卒業、一人暮しを

始める就職など、妻であれば妊娠、出産

離婚などです。

 

一般に変化自体はいいも悪いも

ありません。

 

対人関係療法の“役割の変化”というものは

この変化にうまく対応できていないことが

症状悪化になっている場合をいいます。

 

社会不安障害において症状が悪化した時が

明確な人はこの“役割の変化”に

注目する必要があります。

 

例えば学生であれば転校、いじめ

塾に通い始めるなど、社会人であれば

異動、解雇、昇進などです。

 

例えば社会人においては昇進はいいこと

とされていますが社会不安障害の人に

とっては人との繋がりも増え、人前に

でる機会も増えかなり精神的な負担は

増えるわけです。

 

そしてますます辛くなりこれから先に

対して希望が持てなくなります。

 

しかし、対人関係療法において

“役割の変化”は感情と重要な対人関係との

関連についてみていくものです。

 

現在の自分の感情を知り、安全な環境で

表現するということ、そしてまた自分を

サポートしてくれる人間関係を再構築

していくことが大変重要になっていきます。

 

これによって新しい役割へ変化して

いるのだということが理解でき

どうしていったらいいかということが

わかり安心感をもつことができます。

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