不登校のお子さんの根本解決について
大宮で不登校・ひきこもりの心理カウンセリングをしています、田村メンタルヘルスケア代表の田村です。
“復学してもなかなか完全に登校できるようにならない”
“今までに何度も不登校を繰り返す”
“初めて不登校になったが、過去を振り返ると幼稚園や小学校、中学校の頃に行ったり行かなかったりの行き渋りがあった”
“社会人になって会社を休みがちだったり、うつ病になってしまったが、過去に不登校や行き渋りの経験がある”
お子さんは、こういったケースに当てはまりませんか?
このような現象は多くの場合、過去の問題を引きずっていて根本解決をしていないことによるものです。
不登校や行き渋りになるお子さんは、とても他人の目を気にするイイコが多く、自分の意志を封印してしまうためストレスがたまります。友達や親御さんに合わせてしまうので自己嫌悪に陥ることも多く自己価値感がさらに低下します。
また、イイコ心が強いため自分の意志で行動して成功した体験も少ないので自信もありません。
こういったことは、ほとんどが過去の“心の傷”によって作られたものです。
これは、事故や病気で死にかけたというような接死体験というものではなく、日常生活な中で起きた何気ない出来事がほとんどです。しかもこれらは、誰が悪いとかいうわけではなく、仕方のないケースが多いのです。
しかし、このような心の傷は、潜在意識の中に封印されてしまい解決しなければ消えることはありません。そして心の傷は、恐怖心や悲しさ等が伴うため、それを避けるために他の行動パターンや心理パターンを作り上げます。
例えば、そのままの自分ではいけないという思い込みが作られた場合は、頑張り続けることでそれをごまかしたり、自分はダメな人間だという思い込みの場合は常にネガティブにものをとらえたり、また自分が諦めることで事を丸く収めるというパターン等、他にも様々なパターンができあがります。
不登校のお子さんのイイコ心が強いのも例えば過去に自分が言ったことが否定され、自己否定感や見捨てられる怖さ等を味わった経験があるからです。それによりありのままの自分では愛されない等の思い込みができ必要以上に他人に合わせて好かれようとしたり、他者からの賞賛を得るための行動をとろうとするのです。
このようなことが、人生に影響を与えなければ問題はないのですが、不登校や行き渋りの経験があるお子さんは影響があり、それによって行動が制約されていることがほとんどです。
例えば、学校に行こうとしますが、いざ行こうとすると過去の心の傷がフラッシュバックして強い不安や恐怖感、悲しさ等を感じ行けなくなったりします。また、吐き気や頭痛、腹痛等(身体症状)がおきることも多いのです。
こういった“心の傷”は、イメージ療法やインナーチャイルドの癒し等によって良いイメージに変換することによりとりたい行動がとれるようになり解決します。
ただし、条件があります。それは、基本的に本人が他人のせいでなく自分を変えたいと思っていない限り難しいということです。
よってそれを施すにはタイミングが必要です。また本人への伝え方も重要になってきます。
それさえクリアすれば大丈夫です。
またカウンセリングは、本人の気質のケアも根本解決にはとても重要になってきます。
多くの場合、大変まじめで正義感や責任感も強いのですが、それと共に心配性であったり、こだわりが強かったり、自分や他人へ求めるものが高かったりします。また、ずっと考えてはいるものの石橋を叩いて渡らなかったりもします。また白か黒かのデジタル思考でとりあえずやってみるということができないことも多いのです。
こういった気質であるとストレスがとてもたまりやすく対人関係のトラブルも作りやすくなります。例えば友達に対し求めるものが高くなりその要求に応えてくれない時は、その友達を嫌いになったりしてしまいます。また心配性の場合、友達に挨拶をしたのに挨拶をしてくれなかったら(気づかなかったりすることも多いですよね)自分は嫌われていると思ってしまうなどネガティブなほうに妄想してしまいトラブルをまねいてしまったりします。
また多くのお子さんは、心の傷やこういった気質からコミュニケーション能力が低い傾向にあります。そういったところも解決していくことが必要です。
いずれにしても、しっかりと自分の中を少しずつでもクリアにしていくことが大変重要になってきます。それによってとても自分らしくイキイキと愉しく生きやすくなります。
お子さんが、自分らしく愉しく生きていくことが親御様にとっては望むことだと思います。
そのためには、できるかぎり根本解決をしていくことが必須です。
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