不登校・ひきこもり|親御さんとはいえできないことはうまく伝える
大宮で不登校・ひきこもりの心理カウンセリングをしております、
田村メンタルヘルスケア代表の田村です。
ある10年近くのひきこもりのお子さんを持つお母さんからの相談です。
このお母さんは自分の親の介護もなさっています。そしてまた、お父さんは仕事が多忙で休みがほとんどとれずお母さんの助けができない状態です。
よって、お母さんは大変多忙かつストレスがたまっている状況です。
そんな中、お子さんがウサギを飼いたいといいだしました。
親戚が家に連れてきて何日か預かったので情が移り自分も飼いたいということです。
しかし、預かっている間、ウサギと遊んだあとは片付けないことが続きました。
実は以前もお子さんがひきこもりになった後、猫を飼っていたことがありましたがその際、遊んだあとは片付けない、エサもお母さんが買いに行く、病気の際もお母さんが病院に連れて行ったなどの経緯がありました。お子さんは自分が片付けると言いながら片付けることは数えるほどでした。
お母さんの今の状況でウサギを飼うとどうなるかは想像するに難くないですよね。
いくらお子さんの情緒にいいとはいえ無理なものは無理です。
そんな時はどうすればいいか。
無理ということをうまく伝えるということです。
うまく伝えるということは当たり前ですが大変重要です。
やはり、口頭で伝えるのがベストですが場合によっては手紙でもいいでしょう。
今回の場合はまず、お子さんがウサギを飼いたいという気持ちを肯定すること。
そして、お母さんも本当は飼ってあげたいが(お母さんは本当にそう思っている)おばあちゃんの介護もあり忙しくこれ以上は自分がきつくて難しいということを伝える。
その際は“自分はこう思っている”という私表現で伝えたほうがいいでしょう。
そしてまた、自分はお子さんのことは愛しているので絶対に何があっても守っていくよというような無条件の愛情も口頭や手紙で伝えるとよりいいでしょう。
お子さんはしっかりうまく気持ちを伝えればわかってくれるはずです。
中途半端にやるのが一番問題が起きやすくなります。
今回の例では仕方ないから飼ってしまうとか断る際にしっかりと気持ちや状況を伝えないような場合です。
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