不登校やひきこもりのお子さんの“心の傷”の現在の行動への影響
大宮で不登校・ひきこもりの心理カウンセリングをしています、田村メンタルヘルスケア代表の田村です。
不登校やひきこもりのお子さんの“心の傷”は、本人は無自覚ですが、現在のお子さんの行動に大きな影響を及ぼします。
“心の傷”は幼少期に自分の心の欲求を満たそうとして満たされないことによりできるのです。
些細な日常生活の出来事が心傷体験となることが多くお子さんも忘れているということが少なくありません。
しかし、ある行動をとろうとすると心傷体験の時に作られた心傷感情(恐怖感や悲しさ他等)がフラッシュバックして本人は理由もわからず、その行動がとれなくなってしまいます
事実、カウンセリングした不登校やひきこもりのお子さんのほぼ全員にこの心傷体験があり、その時の恐怖感や悲しさにより自分のとりたい行動がとれていませんでした。
しかし、本人は、そのとりたくてもとれない行動が“心の傷”のせいだと自覚してはおらず、心理カウンセリングの際に気づいたのです。
そしてまた、その“心の傷”により作られた行動パターンや心理パターン、思い込み等が本人を生きづらくするのです。
要はその心の傷があるため、取れない行動がある自分の無力感や恐怖感を感じずに済むように
他の行動や考えかたをしてごまかすといった感じでしょうか。しかし、本人は勿論、無自覚です。
例えば、あることで傷ついた自分の無力感を“頑張ること”で感じないようとするパターンがあります。
これは、ある不校になったお子さんが、何とか高校を卒業したが、ひきこもりになってしまいました。しかし、そんな自分が情けなくなり大学目指して頑張ろうとするのですが途中で挫折。そして今度は、専門学校で頑張ろうとするのですが、やはりそれも途中で不登校になる。このお子さんの場合はカウンセリングをしたところ、このパターンでした。
それにより、これに気づいた本人は、このパターンから抜け出すことができました。
そして、この心の傷をいいイメージに変換したことによりいろいろと無理なく行動できるようになりました。
他にもこういったパターンはたくさんあります。
実は私も会社員時代にストレスフルな生活により抑うつ状態となりカウンセリングを受けた体験があります。
その際、“心傷体験”そしてそれによる行動への影響、そしてそれが癒されることによる悪循環の行動パターンの改善というものを体感することができました。とても良い体験でそれ以降、自分が加速度的に癒されて楽になりました。
“心の傷”は誰のせいでもありません。誰でも成長過程で傷つくときは傷つくのです。
“心の傷”は誰にでも出来うる様なものなのです。ただ、それが実生活に影響があるかないかの差だけなのです。
そして仮にできたことにより実生活に影響がある場合でも、いいイメージに変換することにより現在の行動に影響がなくなるようにすることはできるのです。
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