不登校やひきこもりのお子さんの“心の傷”が未来に対して与える影響
大宮で不登校・ひきこもりの心理カウンセリングをしています、田村メンタルヘルスケア代表の田村です。
不登校やひきこもりのお子さんの“心の傷”はお子さんが現在とりたい行動を邪魔してとれなくしたり、さらに“心の傷”によって作られた心理パターン行動パターンにより仮面を身に付け本当の自分ではない人生を歩むことになります。
そして“心の傷”は現在のみならず、未来に対しても影響を与えます。
まず、自分に対して自信がないため自分の未来に対する期待と現実のギャップにより強い不安を持ちます。そうでなくても元々、不登校やひきこもりのお子さんは、心配性の子がほとんどなので、それがさらに助長されます。
また、こだわりの強い完璧主義なので行動する前に考えて考えて行動しなかったりします。
慎重になりすぎてしまいます。
そういったことにより、いつまでたってもなかなか一歩踏み出すことができません。
「自己効力感」という概念があります。
バンデューラという心理学者が提唱したものです。
これは“何かやろうとしたときに自分ならできるといったイメージ”の様なものです。
これは人が何か行動する際に大きな影響があります。
この自己効力感が高いと“できそう”と思い行動できるのですが、低いと“できそうにないな”と思って、なかなか一歩踏み出すことができません。
この自己効力感を高めるためには自己肯定感が必要ですが“心の傷”が原因で自己価値感が低く
自尊心も低いため“自分なんて”という自己嫌悪で自己効力感は低くなってしまいます。
また自分で行動して達成できたという“達成体験”も自己効力感を高めるには必要な要素ではありますが、これもほとんどないため自己効力感が高まりません。
よって“できそうにないな”と思いなかなか一歩踏み出せないのです。
このように“心の傷”は現在のみならず未来に対しても影響を与えてしまいます。
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