不登校・ひきこもり|心の傷について
大宮で不登校・ひきこもりの心理カウンセリングをしております、
田村メンタルヘルスケア代表の田村です。
今回は不登校やひきこもりのお子さんの
“心の傷”といったことについてみてみまし
ょう。
心の傷の一般的な原因は事故や災害等によ
る接死体験といった本当にヘビーなものも
あれば日常生活で起きた些細な出来事とい
ったものまであるわけです。
不登校やひきこもりのお子さんの“心の傷”といっ
たものは幼少期の日常生活で起こった些細
な出来事が原因であることがほとんどで
す。
しかし、重要なことは些細な出来事では
ありますが、本人にとってはとてつもなく
大きな出来事というイメージを持っている
わけです。
例えば小さい頃、親子でデパートに行き
本人が迷子になったとします。
その時本人はまだ小さいのでもう生きてい
けないかもしれないという大変な恐怖感を
味わったとします。
小さいから親御さんがいないと生きていけ
ないわけですからそう感じる場合があって
もおかしくありません。
そんなことがトラウマになってしまったり
するわけです。
もう本人も忘れてしまっていたりしますが
潜在意識の中には鮮明な記憶として残って
いるわけです。
他にも例えば小さい頃、親子でどこかに出
かけて楽しかったので、本人が“もっと遊び
たい”と自分の気持ちを何度も言ったので
すがもう遅いから帰るわよと言われ帰らざ
るを得なかった体験があるとします。
その時に本人の中で自分の意見を言っても
無駄だという無力感を感じたとします。
よって大きくなっても自分の意見を言おう
としても言おうとすると無力感を感じ友達
や先輩、会社の同僚などに対し何も言えな
いようになってしまったりすることもある
わけです。
親御さんにはお子さんに対し愛情があるの
ですが、こんなことでトラウマなどになる
なんて考えもつかないような些細な出来事
で心の傷はできてしまいます。
他にも人の数だけこういった出来事はある
わけです。
しかし、考えてみて下さい。
こういったことは誰が悪いですか?
親御さんですか?
本人ですか?
そう誰も悪くないのです!!
仕方ないのです。
親御さんの対応が悪いわけでもなく
本人の対応が悪いわけでもないのです。
しかし、そんな些細な出来事が“心の傷”に
なってしまうわけです。
本人ももう覚えていない出来事のほうが
圧倒的に多いです。
そしてこれは重要なことですが本人が
普通に生活し何も感じていなければ“心の
傷”を持っていても何の問題もないのです。
持っていることが問題ではなく“心の傷”が
その人の日常生活に影響を与え、本人の人
生に影響があるような時に問題となるわけ
です。
例えば不登校やひきこもりの人は圧倒的に
他人の顔色が気になる“イイコ”が多いわけ
です。
そうなると例えば学校の友達や先輩、また
場合によっては親御さんに対しても自分の
意見や気持ちを伝えられません。
よってストレスがたまってくるわけですが
この自分の意見を言いたくても言おうとす
ると“恐怖感”や“不安”等に支配されてしま
い言えなくなってしまうのが“心の傷”の影
響というわけです。
小さい頃のトラウマがフラッシュバック
して行動できなくなってしまうわけです。
今回は幼少期のころの日常生活の些細な出
来事によって心の傷ができてしまうことが
多いということ、そしてそれは誰が悪いわ
けでもない仕方のないことが少なくないと
いうこと、そしてそんな心傷体験が大きく
なって本人の行動に無自覚で影響を与えて
いることが多いということをお伝えしまし
た。
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